社長挨拶

心を良知にして、社員の幸せの実現と社会全体への貢献を追求する。

 

「物事は心に基づき、心を主として、心によって作り出される」と釈尊が説いたように、”身口意の三業”といわれる人の一切の活動は、すべて私たちの心が作り上げたものであって、心の中にないものはこの世の中にはないのです。夏目漱石も”草枕”の中で「人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向こう三軒両隣にちらちらするただの人々である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住み難いだろう。」と語っています。これは人が「心のみ」で判断して、その心がものを作っているわけですから、心を良知にすれば住みやすい国になるということになります。

このことから、私たちは心の感性を良知に変えることが大切であり、それが成功、発展への第一歩であると言えるでしょう。もちろんそれは企業経営や社会生活についても、なんら変わることはありません。功利主義だけで判断することなく、普遍的な信義を踏まえて営んでゆくことが何よりも大切なのです。

「誠は天の道なり、これを誠にするのは人の道なり。」と易経で説かれているように、当社では職場を「人材育成の道場」と捉え、忘己利他の心で社会に貢献するべきだという考えから、社員の人材育成に力を注いでいます。一人ひとりが高い品性、優れた徳を備えることで自らを充実させ、仕事においてよりよいサービスを提供することこそ、当社が目指しているものです。つまり、社員一人ひとりの幸せの実現を第一に捉え、その先のお客様の利益ひいては社会全体の善利益につながるような共生の形を追求しているのです。

また社内的には、社員全員がお互いを思いやること、相互尊敬の心を養うことで、「いきいきと自由に」「喜で楽しく」「和の雰囲気」を重視した職場を実現しています。もちろん仕事なのですから厳しい規律もありますが、基本的な要求を満たしながら各人の才能をよい方向へ導いて、個を大切にしつつスキルを伸ばすことを重視しています。

社員各人が事上磨錬の姿勢で知識や精神を磨き、誠意を尽くして人を思いやることで、まず一人ひとりが幸せを実現する。そうすることでお客様への奉仕とお客様のシステムに良知が入り、ひいては社会全体に貢献すること。これこそが当社の使命であること考えています。

       代表取締役

伏見稲荷大社 千本鳥居にて